明日から頑張ります

画面越しのノンフィクションなので実質フィクション

20210307

冬の朝が何よりも嫌いだ。

冬は何よりも素晴らしい季節だが布団の暖かさは素晴らしいよりも素晴らしい。

朝5時にアラームで目覚めて朝の支度をする。

タバコを吸って自転車にまたがる。

車通りの多い道を自転車で駆け巡る。

住む家よりいくらか北に教習所はある。今世紀で一番混んでいると言われているキャンセル待ちに5番目に並べたことは人生初の快挙。

しかしながらキャンセル待ちの仕組みがわからず効率の悪い予約をしてしまったことは人生最大の過ち。そのくらい見ればわかるだろ。

朝の街。教習車の手入れをする教官。タバコを吸うおれ。自分の無能っぷりには笑いと悲しみが同じくらい配分される。

3時間ほどAmazonタブレットで読書をしていたところ技能教習の空きが出たことにより初の路上教習へ。はじめての路上教習の感想を述べるべきであるが教習中の尿意が限界に達していたためここでは割愛する。

昼過ぎに友達と合流し教習所近くのラーメン屋へ。一駅となりのラーメン屋もよくわからない4年間だった。何かの思い出のせいで最寄りから北へ北へと駅を継ぐたびに悲しくなってしまうから北へ向かうまず一つ目のこの駅には何の記憶も持つ意味がない。

昼ごはんののちに二度目の路上教習。無意識に左側に寄ってしまう癖があるらしい。美術の時間に性格がひんまがってるからお前は直線が引けないんだと言っていた奴は今頃真っ直ぐに生きているのだろうか。おれより真っ直ぐに生きてくれればそれでいい。

学科。昔から勉強は嫌いだが勉強は得意だったから苦にはならない。最悪の人間の小学校時代は大体こういう記憶で埋め尽くされている。

2時間ほど友達と談笑。

帰宅。

昨日作り置いたサラダチキンと豚キムチを食べた。昨日と同じ味がした。もしかしたら今日は昨日なのかも。昨日は今日なのかも。

ゲームをしながら陰鬱な気持ちをアルコールでふにゃふにゃにした。今年に入って一番お酒を飲んだ。過去を振り返らず今のために全てを賭けられる人間に今すぐになりたい。今は今しか感じることができないから今が一番大切なのだ。過去は振り返りたくない。ずっと近くにいるだけ。未来なんて考えたくない。今と離れがたい場所にいるだけ。